☆よく分かるようで、実は本人もよく分かっていないあらすじ☆

 

 

季明氏

 

koba

 

 季明氏

 

 koba

 

 

↓中盤戦のおさらいを。下の局面でちょうど70手目です。

 

…というわけで、なんだかんだで勝負も終盤戦になりました。

では、対局経過を見ていきましょう。

 

 

解説:なんかもう、色々とやけになって歩を突っ込ませたkobaのシーンから終盤戦は始まります。

この手は、8六の銀をいつでも攻撃に出せるようにするための布石です。

攻防の銀はやはり、うまく使わないといけませんね。

 

 

解説:さて、ここで季明氏が実に面倒な一手を放ってくれました。

この桂馬を放置すると5七にて成られてしまい、より一歩負けに近付いてしまいます。

 

…なら、普通に歩で桂馬を取ればいいわけなんですが、何も考えないで指すとちょっとした問題が発生するのです。

それは季明氏の角の利き。

実は8八地点がガラ空きなために、季明氏が6六の金が移動させた場合、即王手がかかるわけです。

 

……いやはや、穴熊の構築忘れがここで猛烈に効いてきましたorz

 

解説:しかしながら、背に腹は代えられないkoba。

目の前の敵、桂馬をつぶすことにします。

あとはもう自陣のフォーメーション(別名:穴だらけ熊)を信じるしかありません……!

 

解説:やはり来ました。ここで王手です。

ただ、この手はどっちかというと6七金のほうがいいんじゃないかな?と思います。

 6七金とした方が、両方の金を睨めるのでメリットが大きいのではないか、と。

 

…しかし、ここまで来てようやく、あの40手目の歩の前進の理由がわかってきました。

 あの手は金を前進させる足がかりになったと同時に、その後の乱戦時において、金でkobaの6六の歩を取るためだったようです。

まだ普通の均衡状態だった局面から導き出した、季明氏の思考の鋭さにはちょっと感心してしまいました、はい。 

 

解説:ここで被害を一番少なくするために桂馬をはねさせて王手を防ぐkoba。

幸いなのは季明氏の飛車が攻めの機能を果たしていないこと。

今のところ、攻め駒が足り無い様子なので、なんとかボロ穴熊でも一命をとりとめられそうです。

 

解説:ここで桂馬進出。同時に成ります。

さて、何とか王は即死しないとはいえ、自陣はなおも危険な状態。

色々攻めを展開されればたちまち、直ちに王に影響が出るレベルにまで達してしまいます……。

 

解説:ここで、若干ニート気味な銀を引かせることでなんとか守備の充実化を図るkoba。

今のところ防戦一方で、季明氏の王に攻撃の手が届きません。

 

解説:ここでなぜか王を近づけてきた季明氏。もっとなんかあったと思いますがね。

例えば、地味に苦しい一手となる6七の歩打ち。

どちらの金で歩を取られようが、同金として、さらに同金とされたところを飛車成りで一気に勝勢になります。(多分…。)

これが今考えると、季明氏の終盤戦において最大のミスであったと思います。

 

解説:一瞬の季明氏の攻撃の手が緩んだことを皮切りに、怒涛の反撃を開始するkoba。

まずはこの歩打ちで王手をかけて、王の様子を探ることにします。

 

解説:すると、王は7五に逃げ込みます。

5筋に王が逃げるのは飛車道をつぶすから嫌だったんでしょう。

そこで、逃げ道を6四か7五に絞ったと思われますが…。

 

 

甘い、甘いぜ季明氏!!

 

解説:このタイミングで角取り。準備は整いました。

これより、kobaの猛反撃スタートです。

 

解説:駒の損得の観点から龍を取った季明氏。

しかし、みなさんよく見てください。絶好の一手が次にありますよね?

 

解説:そうです。3一の角打ちです。

もはや説明する必要無いと思いますが、王手飛車取りです。

局面は次第に、季明氏優勢から流れが変わりつつあります。

 

そして、これより「コーバギアス 反逆のkoba」の始まりです(何

 

解説:ここで考えたのが季明氏の一手。

「飛車を打って、駒損を極力防ぐ」という狙いに出ました。

本当は桂馬で飛車の両取りも狙いたかったのですが、銀が邪魔なんですよねぇ…。

 

解説:いろいろ考えた末、kobaは王手がかかる手を選択。

これ以上、季明氏に攻めさせるわけにもいきません。

なぜなら守りに使ってる駒たちが、微妙に王から離れているからです(笑)

 

解説:ここで同飛とする季明氏。

もともと駒損を極力防ぐという狙いに出ていた季明氏だったため、この選択はまぁ、妥当といえるでしょう。

 

解説:そして、ここでもkobaの狙いの一手。

金と飛車の両取り。

ここまでの一連の流れにより、kobaにも勝ちの目が見え始めてきます。

しかし、kobaのなんちゃって穴熊も壊滅状態ですぐに攻められそうな状況。

まさに生きるか死ぬかのデッド・オア・アライブです。 

 

 

…それにしても4七の角さえいなければ、6五飛で詰めるのにな………orz

 

解説:ここで季明氏は再び5筋に飛車を持って行って、飛車を攻撃に転じさせる構えをしています。

お互い、紙一重の戦いを繰り広げています。

 

解説:ここでkobaはちょっとした自分のミスに気付きます。

さっきの87手目に指した手は「飛車と金の両取り」と言えば聞こえはいいですが、実際は穴熊崩壊の手を指してるようなものです。

 

…この局面を見てください。

ここで季明氏が6八金と、金を取ったらどうなります?

おそらくkobaは銀、金で金を殺していたでしょう。

例えば、金で取ると飛車が5九成りで、kobaがあわてて6九に金を打っても同角として、かなり厄介な展開になります。

銀で取ったら…まぁ、おそらく飛車を成られる展開に持っていかれて、自玉に龍がくるという嫌な展開になります。

 

そんなわけで、この桂馬は割と悪手な感じが否めませんが、果たして次の季明氏の対応は?

 

 

解説:ここは金で強襲をしかけずに、飛車を逃がした季明氏。

5五に飛車を進めたわけですが、さりげなく5六とかみたいな角道をつぶさないようにしています。

まだまだ一手詰めはできないようです。

 

解説:ここは手堅く、圭を6三にバックさせます。

かち割るのは堅実なゲームセンスです。

この手によって、季明氏の詰みを意識させます。

 

解説:と、ここでようやく金で強襲をしかけてきた季明氏。

この後の展望について、季明氏は「同金→5九飛→8二王→9九角」での詰みを期待したとのこと。

しかしここは同金ではなく、同銀を指されるとなかなか季明氏にとって苦しい展開になると思います。

そういう面で考えた場合、つまり、この手は季明氏がバクチを仕掛けてきたことになります。

 

 

…さて、そんな季明氏の手に対して、次のkobaの一手は?

 

解説:えへへ、普通に金による即詰みです☆

 

いやはや、しかしこれを見逃すとは。集中力が終盤切れた感ありますね……。

 

「まるで白痴だなっ…!季明さんっ……!」

…って、コバギ しげるが言ってましたよ。(誰

 

 

……というわけで今回の戦いは苦しみながらもギリギリkobaが勝ちました!! 

 

 

 <感想>

古くからの友人、季明氏を訪れたkoba。

しかし、そこで将棋を指してるkobaが突然なる違和感に襲われた!

「なんだ、あの戦法は……?」

度重なる恐怖と、身に迫る焦燥感!

身を切り裂くような恐れの先にあった驚愕の真実とは!?

盤面に込められた不可解な謎とは!?

たった一つの真実見抜く!

見た目はいい年した根暗な大学生!

頭脳は5歳児!

その名は名探偵、コバン!!!

 

絶賛公開中の劇場版、名探偵コバン15作品目、

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