☆あらすじ☆

お互い、決定的な攻め手を欠いた状態から始まった対局。

だが、攻めようにも攻めれない緊迫の攻防戦の中、一瞬の隙を見つけたkobaは「kobaーニーの作戦」を実行し、成功させる。

そして中盤戦の最後、kobaの最後の希望である歩2枚が無敵の城、「風雲・季明城」を崩しに襲いかかった。

そして、2人の戦いはいよいよ最終局面へ…!

 

↓前回のおさらいとして、80手目の局面図を載せます。

 

 

 

解説:いよいよ終盤戦。長き対局にもついにピリオドが打たれようとしております。

81手目のkobaの行動は、と金で角の追跡。もちろん、本気で捕えようとは思っていません(笑)

解説:やはり逃げてきました。まぁ、これは想定の範囲内でしょう。

しかし、これでどんどん季明氏を追い詰めてるのは明白です!

解説:さっきのと金の移動は角より、どちらかというと金が欲しかったがための行為でした。

ともかく、これで金取りは確実となりました。

解説:ここで季明氏は意外な行動に。ここで銀を動かしてきました。

普通に金で、と金をとらないあたり、何か彼のプライドがあったのでしょう(ぇ)

解説:kobaも普通にと金で金を取ればいいのに、ついつい銀を取ってしまいました(汗)

まさか、さっきの手は季明氏の巧妙な挑発だったのか…?(何)

解説:やはり角で取ってきた季明氏。

季明氏としては銀がいなくなったことにより、角道が開いたのでこれはプラスになったと思います。

解説:まぁ、もう角とか気にしないで取りたいものをとりますが。

koba、ここにきてようやく金に手をのばします。

解説:季明氏、せめてもの抵抗。銀を逃がしてきました。

なるほど、季明氏の香車前進にはそういう意味が…。勉強になります(でも、多分違う

解説:銀が取れないので桂馬をとりました。

これで季明氏の左サイドは壊滅。kobaの勝利がぐっと近づきました。

 

解説:ここにきて季明氏はなぜか王を移動。

…さて、これは何のサインだろう?

解説:とりあえず、角は成れるときに成っておかないと駄目だと思い、成ることにしました。

序盤・中盤での均衡が嘘のような押せ押せムードです。

解説:ここで季明氏、賭けに出ました。

その賭けは「この銀をと金で取るか馬で取るか」ということです。

季明氏の狙いはズバリ、角と飛車の交換です。

解説:ただ、そんな狙いは分りきってた(姑息な方法なら自分がよく知ってる)ので、しっかりと金で取ってやりました。

さて、これで季明氏の王を守るものがほとんどいない状態となりました。

解説:こうなってくると季明氏は必死。kobaの攻撃を止めようとあらゆる方法を画策します。

これは角交換を狙っています。そんなバカな交換、こっちからつっぱねてやります。

 

解説:横にスライドし、季明氏の歩をとったkoba。

こうして、どんどん季明氏の王ににじり寄ります。

解説:ここでなんとかしても一矢報いたいと考える季明氏。

まさかのkobaの「なんちゃって中飛車」を実行してきます。

解説:万が一に備えて守備を堅くするkoba。

ここら辺はぬかりません。

解説:ここで進むは季明氏の角。

ここでkobaがこれを無視すると季明氏の角は成る。しかし、無視しても十分有利な局面。さて、どうする?

解説:結論は「無視できない。」としたkobaは少し考えて歩の前に銀を置きました。

これで季明氏の角が成るのを防ぐことができました。

解説:記念すべき100手目は季明氏の角の強行突破。

遂に観念して銀と角の交換を選択してきました。

解説:ここで歩で取るkoba。見事、相手の角を奪取することに成功しました。

そしていよいよ、この戦いも最終局面へと向かいます。

解説:ここで季明氏は、飛車でkobaのと金を取ってきました。

…この時、kobaが自らのと金の存在をすっかり忘れていたのは内緒です(何)

解説:ここで王手をかけるkoba。

季明氏の守備が手薄な今、畳みかけるべき時は今しかありません。

解説:ここで季明氏は銀を使わず、飛車で王をかばいに来ました。

…しかし、この行為は同時に中盤戦で忘れ去られたある戦士の覚醒を引き起こしてしまうのだった。

解説:龍、プリズン・ブレイク!

監獄から這い上がった飛車は龍へと進化し、季明氏の王将に牙をむけます。

解説:龍と馬の波状攻撃を恐れた季明氏は銀を打って対抗。

季明氏、最後の抵抗に打って出ます。

解説:しかし、季明氏の抵抗空しく、kobaの打った金によって王将は詰む事となりました。

これにより勝負はkobaが勝つこととなりました!

 

 

 

 

 

 <感想>

…今回の対局は結局、kobaの勝利に終わることとなった。

しかし、その対局はまさに手に汗握る戦い。

107手の大攻防戦は両者、緊迫の戦いとなった。

そんな戦いの勝敗を分けたのは、飛車・角の大駒でなければ、金・銀などの駒でもない。

たった二つの「歩」で勝負は決まったのだ。

 

…これまで、多くのプロ棋士が「歩のない将棋は負け将棋」という言葉を残した。

今回の戦いは、まさにそれが当てはまった。

kobaに歩がいなかったらこの対局は負けていたかもしれない。

あるいは200手も続く対局になっていたかもしれない。

…そこを考慮すると、kobaは今回の対局のMVPを「歩」であると考えるのだ。

 

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