4月1日の自分の誕生日を終えた翌日の4月2日…。この日、午前3時30分に起床しました。なぜ、そんな早く起きたか。これには理由があります。
時間は、4月1日の夕方にさかのぼる…。(以下の文章は、電話・メールでの内容を簡単にまとめたものです。実際の本文・内容とは少し違っていますが、だいたい要旨は同じです。
回想始まり
翁氏(初登場の人物。kobaの友人):「4月2日がたまたま休みなんだけどさ。小田原に行かないか?」
koba「2日かぁ…。もしかしたら予定(この日、ざっきー∞氏達と川崎行くかもしれなかったので。)あるかもな…。う〜ん、パスするわ。」
翁氏「そうか…。」
数分後。川崎にいつ行くのかをざっきー∞氏とメールで検討することに。
koba「さて、俺は明日何時でも行けるが…。メンバーは俺達だけか?(この頃はシューマッハ氏をまだ誘っていなかった段階)」
ざっきー∞氏「つうか、メールするタイミング悪すぎだろ…。今、美容室に予約入れたばかりだし。しかも1時30分とか。早くても3時ごろにしか待ち合わせ場所に行けないし。うわああああああああああああああああああああああああカラオケ行きたいよおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
koba「…よし、明後日にするか(笑)」
数分後。
koba「翁ぁ。明日、小田原行かないか?(笑)」
翁氏「行ける。あ、ちなみに小田原へは徒歩ね。」
koba「へ?チャリじゃないのか?」
翁氏「別に俺はチャリでもいいけど、kobaは、着いてこれねぇだろ?」
koba「たしかに…。で、何時出発にするんだ?」
翁氏「4時か5時。」
koba「ア・・・アハハハハ・・・・。7時ぐらいが妥当じゃねぇか?」
翁氏「小田原に行って戻るだけじゃ、アレだろ?だからそのくらい早く出ないとな。」
koba「うぅ……。イエス、マイロード…。」
回想終わり
そんなわけで小田原大冒険を繰り広げることになりました。出発時間は、間を取って4時30分としたのでその1時間前の3時30分に起きた、というわけです。お風呂にはいった後、朝食のカップラーメンを食べ終え、約束の場所へ。
そこには、すでに翁氏がいました。そして…ついに、小田原を攻略せんと2人の学生が立ちあがったのであった!
↓参考程度に二人の能力を独自に調査し、グラフにまとめました。(10段階評価です)
体力 | 運動スキル | 地形の把握とその適応力 | 部活 | |
翁 | 9 | 9 | 7 | 野球部 |
koba | 2 | 1 | 3 | 帰宅部 |
い…今更ながら、すごい足手まといだな、私…。
…しかし、早朝の風景っていいですよね。今回、行く時にふとそんなことを思いました。
↓そんな早朝(5時ぐらい)の橋の様子
やばいです。かなりいい風景ですよ、これ。撮影全般は翁氏に全面協力をいただいてます。
…それにしても早朝の風景は、本当にお勧めです。普段、見れない一面を表してくれる時間帯です。
そんな風景に勇気と歩く楽しみをもらいつつ、先を目指します。
しかし、歩けども歩けどもなかなか小田原への糸口は見つかりません。というか、それ以前の問題として、出発から1時間ぐらい経過してもまだ、隣町にしか行けてないというわけなんですが。くじけず、歩いていても隣町。結構進んだな、と思っても隣町。「ちょっと、足がきつくなってきたかな…?」と思っても隣町。
「なんなんだよー!!!」とか思って、ふと横を見たら桜が綺麗だったので、再び行く意欲がわいてきました。頑張るしかないです。
で、どんどん歩いていくと小田原・厚木道路という道路を発見。これを使って小田原に行くわけです。(というか、隣町の正体、ばれましたね(笑)) でも、小田原に着く前に平塚PA(パーキングエリア)で一休みを取るというスタンスにして、いざ小田原・厚木道路を進むことに。
…しかし、この小田原・厚木道路が悲劇の幕開けとなることをこの時のkobaは知る由もなかったのであった…。
最初こそ余裕で歩いていたkoba。ガードレールはなく、すぐ横には車道があって車が走ってるという割とよくある道路。結構トラックとか走っていて歩きづらかったものの、先には進める。歩く、歩く、歩く…。もう気が遠くなるぐらい歩きます。
気がつくと出発から1時間30分。ずっと歩きっぱなし。足取りがだんだん重くなっていく。歩きってこんなにつらかったのか…。本当にそう思いました。正直、歩きをなめてました。春休み中、ずっと家にいて久しく運動してなくて。かなり苦しいです。でも、心のどこかではそれを楽しんでる部分がありました。「帰宅部VS小田原、どっちが勝つのか俺が決めてやる!」と思うと、なんだか負けられない思いになってくるのです。
そして、出発から1時間45分がたとうとしたその時、kobaに希望の光が射す。
こ…これは!!!もうすぐ平塚PAに着くというサインと受け取ってオッケーなんだよね!?キタァーーーー!これは、かなりやる気が出ます!どんどん歩きます!余裕があれば走ります。もうすぐ来る栄光を信じて・・・。ただただ、ひたすら歩き通します。
歩く!歩く!歩く!あるk…。 ある…。 あr…。 あ…。 …。
かれこれ、あの標識が出てから30分ぐらい経過したのに全然、着かないんですけどぉ!?
か…勘弁してくださいよ、もう>< 足がぼろぼろで、それでも歩いていってやっと見つけた「平塚PAはもうすぐですよ」的な標識。それを糧に「大丈夫、最低でも30分以内には平塚PAには着く。落ちつけ…。大丈夫だ!」とか自己暗示まで掛けたのに平気で裏切る気ですか!?
あぁ…。足が痛い…。足が鉛のような。とにかく一歩動かすのもつらいけど。平塚PAにたどりつくまで休んでなんかいられません。変わりゆく風景はそんななく、あるのは単調な世界ばかり。かなりの地獄です。
また、翁氏の話では、富士山がいつもならよく見えると言っていましたが、残念ながら悔しいぐらいの曇天。
↑画面中央よりやや左にある山が富士山。もっとも曇天なので霞んでいます。
そして、その後も黙々と歩きづけて、出発から2時間30分が経過。ついに…。
本当に平塚PAへの入り口を発見!!もう嬉しかったですね、嬉しくてほぼイキかけましt・・・(黙)
↑平塚PA。うん、なんか普通ですね(笑) 私としてはもうちょっと特徴的な写真が欲しかったですが、実際この平塚PA、個性的なものがなかったのです。
この時、7時を経過。朝食を取ってなかった翁氏は持参してきたおにぎり二つを朝食代わりに食べることに。一方、kobaはのどが渇いていたのでPAにあったコンビニでココアを買いました。バンホーテンのココア、本当に好きです。学校でもよく飲みます。飽きません。
そのあと、数分の休憩を交えた後、打ち合わせに入りました。次の休みポイントは二宮という場所に決まり、再び進むkoba達。ところが、まだ足が痛くて重い。なかなか思うように動けないものの、頑張って進んでいきます。
ただ、足が痛いとは言っても前とは違い、風景が変わります。特にこの2つの写真はなかなか好きです。(どちらも同じ場所の撮影ですが、道の起伏と車道の車の流れ、街並みがいいです。)
その後、進んでいった先に公園を発見。翁氏曰く、公園を通る方が近道なんだとか。
しかし、公園で何もせず、ただ通るというのはkoba氏には抑えきれません。ただ、普通の良識ある高校生は公園でなんか遊びません。さぁ、どうする?koba氏。その子供じみた考えを抑えきれずに公園で遊ぶのか、格好良い高校生として公園で遊ばずに先を進むのか。
こんな選択肢、私は迷うことなく、遊ぶに決まっています^^
↑の写真で大人の階段を上る少年こそ、kobaです。やはり、いつだって少年の心を忘れないでいたいですものね!
…その後、kobaは足痛い癖に公園でいろいろ遊びます。しかし、さすがにずっと遊んでいると小田原に着かない可能性も出てきてしまうため、先を進むことに。
先を進むと、農業地帯に着きます。
↑の写真、翁氏が何げなく撮った写真ですが、土の線が見せる芸術に惹かれたので載せます。
そこからさらに進んでいくと、今度は農業地帯から一転、町に出ます。この時、出発から3時間30分が経過。結構、疲労困憊で足も平塚PAに行く前と同じぐらいの足の痛みに戻ってました。本当につらいです…。
新幹線も走っています。なお、この時間帯(8時頃)だと、出張とかがあるので自然と新幹線を見かけるのが多くなると翁氏が言ってました。なんで、そんな細かいところまで知ってるんだ、翁氏よ…。
それからはだいぶ住居も見えて。しかも道が直線一本道。だいぶ開けた場所になってきました。ただ、相変わらず、二宮までの距離は遠く…。
一本道ですが、足も疲れてるし距離も長いしで…。一歩一歩がとっても重く感じられます。しかし…二宮にどんどん近付いていきます。そして…!
出発からおよそ5時間がたって。ついに二宮到着しました!とりあえずはコンビニで休憩することに。koba氏はアイスを買ってとりあえず、アイシングをしてみました。…アイシング、結局あまり意味なかった>< でも、気持ちは少し楽になったので先に進む意志が少し出てきました。絶対に負けるわけには行けません…。そう、これは帰宅部への挑戦状なのだから!(意味不)
それから歩くこと30分、何か潮風を感じてきました。海の匂いみたいな…。ともかく、そんな感じです。すると翁氏が「小田原は近い。」と発言。最終目的地は小田原。ついに…ついに、感動のゴールが近づいてきました。長かったぞ、5時間30分…。いろいろな思いを胸に…苦痛に顔をゆがませながらも歩くその先に………
♪う〜みよ〜、俺のう〜みよ〜(by加山雄三)
来ましたよ、コレ!ついに…ついに小田原市に到着しました!!!!感動です!私の足の痛みもやっと報われました。あとは昼食を取って電車に乗って解散、と…。
koba「これで昼飯食べて、電車に乗って解散だな。」
翁「俺たちが目指してるのは小田原駅だぜ?だって電車に乗らないと帰れないんだから最終目的地はそこだろ?まぁ…まだ、小田原駅までは遠い道のりだがな…」
koba「・・・・orz」
こうしてkoba達の冒険はまだ続くことになった。というか…もう足が痛すぎて…本当に足を上げるだけでも苦痛とか何なんだよ、もう…。
だが…。
それにしても本当に海は綺麗だ。どの季節でも美しいと思います。空と海と橋。う〜ん、いいですねぇ…。しかも晴れてきましたよ。前は曇天だったのに。
そして、出発から歩いて6時間経過。海沿いではなくなり、街中になっていきます。
富士山も前より見えてきました。「う〜ん、もっとよく見たいな」と思いつつ、歩きます。そして道を進むと歩道橋。歩道橋の上で何げなく、横を見る。そこには…
電線で見づらいものの、そこには悠然とそびえたつ富士山。いやぁ、気高いです。ただ、残念ながら美しい光景を見ても私の足は癒えませんでした…。うぅ…。だれかなんとかして……。
しかし、翁氏が「もうすぐ酒匂川に着く。そうすれば飯屋も近いからな。」と言ったのを心の支えとしてなんとか頑張るkoba。しかし、足が辛いkoba。この時、しきりに「タイムアウトォ!!!!」と翁氏に叫んでいた気がします。もっとも翁氏はそれら全てをずっと無視して歩いていましたが。
「あと800mだぞ!」とか言われても「まだあるのか…。」とげんなりして。「あと400mだな。」と言われても「お…おぉ…。翁ぁ…、タ・・・タイムアウトを要求するぞ、俺は…!」となって。koba氏、すでに廃人状態。
最終的に「自分は何のために歩いて、その歩きはいったい何の得があって、この苦労の対価に値するものはいったい何が妥当だろうか…」などと哲学的な道に逃げ込みました。
そして。とうとう酒匂川が見えてきた。足取りは…軽くならなかった。本当は、足取りを軽くしたいのだが、その足が麻痺してて動かない感じだった。しかし、1歩、1歩。着実に近づく。そして、見えたその光景。
とうとう酒匂川に到着!!!!
ちなみにkoba氏はやっとの安息で安心して座りこんでいます。もうあの時の座り込みは至福の瞬間でした…。
この酒匂川、なかなか水もきれいです。前の小田原市の海に劣らない綺麗な川の水です。
しかし、やっぱり足の痛みは治らず。引き続き小田原駅を目指し、歩きだすものの、歩幅が小さくなり足を出す回数も遅くなり…。だんだんと足の痛みがkobaを苦しめ始めます。というかもう普通に前から苦しいのですが。
どんなに歩いてもいばらの道。進んだが最後、あとには戻れない。そうなるとkobaにはすでに、いばらの道を覚悟の上で「進む」しか選択権はなかったのです。
進む、進む。どんなに足が拒否しても。どんなに途中止まろうと思っても。なるべく、自分の心に負けないように。歩き通すこと実に7時間。とうとう光が見えた。
様々な店が見える。とうとう昼食にありつけました!…ただ、残念なことにその少し前に腹痛に襲われていて食欲がなかったkoba。kobaがしばらく動けなかったので翁氏一人で松屋に入店する事に。本当にすまないと思っています。
…しかも、腹立たしいことに。この腹痛、数分で治りやがりました。さっきまであんなに猛威をふるってたのに…。で、おなかすいてきたのですが、いまさら松屋に行くのもなーと思い、近くのローソンで適当に食料調達。テリヤキバーガーとドーナツとコーヒー。本当に適当なメニューです。
で、昼食を食べ終え、翁氏も戻ったところで再び小田原駅を目指すことに。足はまだ痛いけど、昼食を食べた分、少し頑張れる気がします。
…昼食から30分経過。ひたすら歩いて行ったkobaたちの眼前に大きな建物。
これではよく見えない。近づいて、違う側面から撮影をしてみる。
小田原駅に…キタァーーーー!!!!!
ついに…夢にまで見たこの瞬間。もう最高ですよ。この感動は何物にも変えれませんね!8時間の激闘の末、ついにここまで…。思えば、遠くへ来たものです。
koba「やったな、翁!!!さて、小田原に着いたが、まさか帰るわけではないだろう?」
翁「あ…。小田原に着いてからの予定は考えてなかったわ。」
koba「……………orz」
翁「そうだな…。城でも攻めるか?」
koba「小田原城の話か?」
翁「おう。しかも確か駅から500mで近いぞ。」
…なんかグダグダになりつつも小田原城に行くことが決定。一応、城を見終わったら帰ることも決まった。
距離は500m。小田原駅について一安心したので、今ではそんなに遠い距離だと思わなくなりました。気楽な感じで歩くと早くも城を発見。予想外に早く着いたので驚いてしまったが、場所はしっかり小田原城のようである。
か…かっこいいわぁ……。城って格好良いわ…。
小田原城は中学生の時も行ったことあったので、初めて見たわけじゃないですけど。かなり感動です。悠然と建つその姿。本当に良いです。
というわけでkobaと翁氏で記念写真を。
あれ・・・。(苦笑) 全然、様になってません。本当はもっとましな画像ありますが、顔が結構露出されていたため、この画像でご勘弁を。まぁ…、とにかくいい思い出になりました。
…その後は予定通り、電車に乗ってわが地元へ。やや時間があったので翁氏の家で遊んで行って帰りました。
私としては、足の筋肉痛が激しかったですが、とても有意義な旅だったと思います。また、何らかの機会があったらチャレンジしたいと思います。
<編集後記>いやーもう、苦しいところから始まって、苦しさからつらさになって、つらさを超えたら心の痛みになった。最後は笑顔になれた。最後の小田原駅では足が完全にマヒってきましたね。自分(の心の中)で実況しながら小田原駅に入った。一つ壁を越えた。小田原徒歩の旅、ほぼイキかけました。