そう、「それ」が起こったのはちょうど昨日、つまり3月4日のことであった。
この日は、テストの返却日。みんながテスト結果に一喜一憂しつつ、テストの辛かった激闘を思い出し、かみしめる日である。
その3月4日の午前8時10分、1年某組の生徒、kobaが教室に入った。この時のkobaには、数時間後に起きる「それ」を知る由もなく、返されるテスト結果の予想に思いをはせていた・・・。
そして、それからいくらかの時がたった。生徒たちは無事登校し、1人の欠席以外、全員が出席した。
それから数分して、教室に美術の先生が入ってきた。テスト返却をしに来たのである。
・・・・美術の成績が良くて大騒ぎする人とかおごれる人もいたし、反対に成績が悪くて気分がどんよりした人とか、予想外の悪さでショックを受ける人など、みんなの反応は悲喜こもごもであった。
そしてテスト返却後に、ある友人が「トイレ行かないか?」と誘ってきた。kobaは、そのような誘いは基本的に乗る方だったので、ついていった。
そして、次のテストの英語Wも返された。そのあとの休み時間に今度は別の友人から「トイレ行かないか?」と誘われた。今度もその誘いに乗り、ついていった。
トイレから出て、自席に戻るとkobaはある違和感を感じた。それは、まるで「今までなかった物が、なぜか存在している」みたいな感じだった。kobaは最初、錯覚だと思っていた。ところが、どうも錯覚とは思えなかった。
そして、気付いた。左足に違和感があるのだと。
普段、自席でリラックスするkobaは足を延ばしている。しかし、今回、左足がなぜか解放感を味わえない…というか「何かが触れている」ような感じがしたのである。
素早くkobaは左足に何が触れてるのかを確認した。すると、そこには昨日はなかったはずの「紙袋」が机の横にかかっていたのであった。
ここで、kobaは考えた。この紙袋は誰かが自分の机の横に誤って置き忘れたのだろうかと。確かに、「テスト中は、机の横から紙袋をはずして、ロッカーなどにしまっておいて、テスト終了後に紙袋を再び、机の横に掛け直す」、というのは考えられないことではなかった。
そこで、持ち主に渡してあげようということで、この紙袋の中に持ち主の手がかりになるような物が入ってないか探すことにした。
しかし、kobaは違和感を覚えた。
この紙袋、うまい棒しか入ってねぇ・・・・!
誰なのだろうか、こんなうまい棒に命をかけてる人は。
しかし、その紙袋の中にはうまい棒以外に、紙が入っていた。紙袋の中身で期待できそうなのは、この紙だけだと思うので、広げて読んでみた。そこにはこう記されてあった。
「雨のkobaリチェロさんへ
やればあがる!!
from○○(一応、伏字にします。)」
・・・・・・・・・・・は?
なんなの、なんで俺は進研ゼミに励まされてるんだ?
唖然として見ていると、kobaはあることを思い出した。2,3週間前に、己が犯したある友人への行いを・・・。
kobaは2月14日に、「チョコがもらえない!」という、いわゆる非リア充になんとか、元気づけてあげようと5つチョコを買って、その日にそのチョコと手紙を紙袋に入れ、さりげなくその人の机の横に掛けるという一歩、間違えれば「嫌がらせ」を行っていた。
そして、今回の事件。・・・・・紙袋、手紙、非リア充へのプレゼントとすべての要素が共通していた。
kobaはすべてを悟った。そして、今回の主犯格である容疑者Xに話を伺いに行った。
・・・数秒もたたないうちに容疑者Xは自白した。「あの2月14日の出来事からなんとしても、うまい棒を送りつけてやろうとした。トイレに行こうとした友人1名にkobaを誘えと言った」との供述。
友人をkobaの気をそらすために使っていたことが判明し、驚愕したkoba。しかしついに、その事件はみごとに解決したのであった。
・・・・・・しかし、問題はもう一つあった。
↑の大量のうまい棒orz
マジ51本とか誰か助けてOTL